2024秋　世界遺産論7

Summary

このビデオでは、世界遺産の登録プロセスと世界遺産条約について説明しています。各国が自国の候補を推薦し、世界遺産委員会が審査を行い、文化遺産と自然遺産に分かれた評価を経て登録されます。また、世界遺産条約は1972年にユネスコ総会で採択され、貴重な遺産を保護するための国際的な枠組みを提供しています。最初の世界遺産は1978年に登録され、イエローストーン国立公園やアーヘン大聖堂、ガラパゴス諸島などが含まれます。

Takeaways

• 🌍 世界遺産条約締約国は、自国の候補を推薦することができ、複数国での共同推薦も可能。
• 📝 世界遺産委員会が推薦された候補を審査し、イコモス（文化遺産）やIUCN（自然遺産）が評価を行う。
• 🏛️ 文化遺産、自然遺産、複合遺産のカテゴリーがあり、それぞれに応じた評価が行われる。
• 📜 世界遺産条約は、1972年にユネスコ総会で採択され、文化遺産と自然遺産を保護することを目的としている。
• 🏞️ 1978年に最初の世界遺産が登録され、アメリカのイエローストーン国立公園やドイツのアーヘン大聖堂、ガラパゴス諸島が含まれている。
• 🕌 世界遺産条約は、エジプトのアスワンハイダム建設による遺跡水没の危機が契機となり、国際的な協力によって実現された。
• 🛡️ 世界遺産委員会は、危機遺産リストへの登録や保全状況の審査を行い、必要に応じて保護措置を取る。
• 💰 世界遺産基金を運用し、文化財保護のための国際援助の審査も行っている。
• 📢 広報啓発活動を通じて、世界遺産に関する認識を広めることを目的としている。
• 🏛️ 世界遺産は、人類全体のための貴重な遺産として認められ、保護と保存が進められている。

Q & A

世界遺産の登録までの基本的な流れはどのようなものですか？

各国が世界遺産条約に参加し、自国の候補を推薦します。複数国で共同推薦する場合もあります。その後、世界遺産委員会がイコモスやIUCNなどの諮問機関に評価を依頼し、審査を経て認められた場合、世界遺産一覧表に登録されます。

イコモスとIUCNの役割は何ですか？

イコモスは文化遺産の評価を行う国際記念物遺跡会議で、IUCNは自然遺産を評価する国際自然保護連盟です。複合遺産の場合は両方の機関が関与します。

世界遺産条約はいつ採択されましたか？

世界遺産条約は1972年にユネスコ総会で採択され、1975年に発効しました。

世界遺産条約が採択された背景にはどのような出来事がありましたか？

エジプトのアスワンハイダム建設によって水没の危機にさらされた遺跡群の保護が国際協力で成功したことがきっかけで、国際的な文化財保護の枠組みが必要だという機運が高まり、世界遺産条約が採択されました。

世界で最初に登録された世界遺産はどこですか？

1978年にアメリカのイエローストーン国立公園、ドイツのアーヘン大聖堂、ガラパゴス諸島などが最初に世界遺産として登録されました。

世界遺産委員会の役割は何ですか？

世界遺産委員会は、世界遺産一覧表への登録審査、危機遺産リストへの登録審査、既存の世界遺産の保全状況の審査などを行います。また、世界遺産基金の運用や国際援助要請の審査、広報啓発活動も担当します。

危機遺産リストとは何ですか？

危機遺産リストは、保全状況が悪化し危機にさらされている世界遺産を登録するリストです。必要に応じて、世界遺産委員会が審査し登録します。

世界遺産条約の正式名称は何ですか？

世界遺産条約の正式名称は『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』です。

世界遺産条約に参加している締約国にはどのような義務がありますか？

締約国は、自国の文化遺産や自然遺産を保護し、損傷や破壊から守るための活動を行う義務があります。また、国際的な協力と援助体制を確立することも求められます。

世界遺産登録のプロセスにおいて国際的な協力の役割は何ですか？

国際的な協力は、文化財や自然遺産の保護を強化し、各国が連携して保護活動を進めるために重要です。エジプトのアスワンハイダムの例のように、国際的な協力により遺産の保護が成功したことが世界遺産制度の礎となりました。